
【筒井】
1位合格者がどのように面接対策を進めていたのか。これは多くの受験生が気になるところだと思います。
今回は対策を始めた時期から、職務経歴書の棚卸し、頻出質問への備え、模擬面接、さらに2級職の職場事例問題まで、有海先生が実際に行った面接対策の方法を詳しくうかがいます。
なお有海先生は仕事や育児と両立しながら、特別区経験者採用2級職に1位合格しています。

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面接対策はいつから始めた?




【有海】
そこで一度リセットして体調も含めて整えようと思い、最初の1週間は本当に何もせず完全オフにしました。
2次試験までは少し時間があります。最後まで集中力を維持するためにも、ここで一度休んでおこうと考えたんです。
【筒井】
つまり単に休んだのではなく、戦略的にオフを取ったわけです。
1次試験が終わった直後は、自分で思っている以上に疲れているものです。有海先生の場合はまず1週間しっかり休み、そこから面接対策へ切り替えたわけですね。
1次試験の合格発表を待ってはいけない


【有海】
「多分落ちたと思うので合格発表まで待ちます」という方もいますよね。
でも実際には合格していて、発表後から準備を始めようとして時間が足りなくなるケースもあります。

【筒井】
大学生のように、1週間を丸ごと面接対策に使えるわけではありません。日中は仕事をしている方が大半です。
その状態で、合格発表後から短期間ですべて準備するのはかなり厳しいでしょう。
【有海】
仮に不合格だったとしても、翌年度にもう一度チャレンジするなら、今やった面接対策は無駄になりません。
一方で合格していた場合は、「発表後では間に合わない」というリスクがあります。
だから合格発表を待たずにやっておく。私はこれ一択だと思います。
最初は職務経歴書の棚卸しから


【有海】
面接では、職務経歴書に書いた内容をかなり細かく深掘りされます。ですから、書いた内容についてどのような質問が来ても答えられる状態を目指しました。
「この角度から聞かれるかもしれない」
「この言葉について説明を求められるかもしれない」
と考えながら、一つひとつ回答を整理していったんです。
職務経歴書に書いている単語一つひとつについて、自分なりの答えを持つくらいの感覚で準備しました。
【筒井】
特に民間企業で働いている方は、ここが重要です。自分の会社や業界では当たり前の用語でも、面接官にとっては初めて聞く言葉かもしれません。
職務経歴書に書いた言葉は、「それはどういう意味ですか」と聞かれても説明できる状態にしておく。ここが面接対策の土台になります。
頻出質問と自分の経験を結び付ける


【有海】
頻出質問に対して、自分のどの経験をエピソードとして使うのかを整理していきます。過去の経験を棚卸ししながら、頻出質問と自分のエピソードを結び付けていくイメージです。


【有海】
本番で「全く想定していなかった」と感じた質問は、あまりなかったと記憶しています。
かなり網羅的に準備できていたので、頻出質問への回答を用意しておけば多くの質問に対応できると感じました。
ちなみに、有海先生が本番の面接で答えに苦しんだ質問については、下記の記事で紹介しています。
「他には?」に備えてエピソードを複数用意する

【筒井】
1つのエピソードを答えたあとに、「他にもありますか?」と重ねて聞かれることがあります。有海先生は、ここまで想定して準備しましたか?

【有海】
職務経歴書で話すメインのエピソードとは別に、もう1つか2つくらい使えるエピソードを持っておこうと考えていました。
職務経験を棚卸しする中で「この質問ならこの経験も使える」と考えながら、話せる材料を増やしていきました。
【筒井】
特別区の面接は時間も長いため、1つ答えて終わりとは限りません。
まずは職務経歴書に書いたエピソードを固める。そのうえで、2つ目、3つ目として話せる材料まで用意しておくことが重要です。

書き言葉を「話し言葉」に変える


【有海】
最初から、本番のように椅子に座って練習したわけではありません。
家事をしながらでも、とにかく口に出して話す。まずは文章として作った回答を、実際に声にするところから始めました。

【有海】
実際に話してみると、文章を書いているときよりも速く頭を回さないと言葉が出てこないんです。その意味では、頭の回転のトレーニングにもなります。
それに、書くだけではロジックの整理で終わってしまいます。面接では、整理した内容を相手に伝える必要がありますからね。
そのためにも、実際に口に出す練習が必要だと感じました。
【筒井】
文章では自然でも、実際に話してみると不自然な表現はありますよね。
回答を作って終わりにせず、必ず声に出して「本番で話せる言葉」へ変えていく。ここまでやって初めて、面接で使える回答になります。
模擬面接を録画して自分を客観視する


【有海】
模擬面接でGravityの先生方に面接官役をしてもらい、そのときの自分の姿勢や話し方を録画しました。
あとから見返すと、思っていた以上に癖が強かったり、口癖が出ていたりします(笑)。自分では気付かなかった部分がたくさん見えてきます。
そこで今度は、「面接官から自分がどう見えているか」という視点で改善していきました。

【筒井】
自分では普通に話しているつもりでも、「表情が硬い」「上体が揺れている」「姿勢が崩れている」といったことが、動画で見るとよく分かります。

【有海】
自分では気にならなくても、面接官からすると気になるかもしれません。そういう部分で余計な違和感を与えたくなかったので、できる限り直すようにしました。
模擬面接を受けるだけでなく、その様子を録画して自分自身でも確認する。これを意識して実践するようにしましたね。
模擬面接の指摘は次回までに必ず直す


【有海】
姿勢や話し方だけの話ではありません。答えに詰まった質問や、自分の中できちんと整理できていなかった回答があれば、次の模擬面接までに必ず修正します。
同じ課題を残したまま次へ進まない。そこは徹底していました。

【筒井】
模擬面接は、受けること自体が目的ではありません。
指摘を受けた部分を修正し、次の模擬面接で改善できているか確認する。その繰り返しで、少しずつレベルが上がっていきます。
逆に、改善しないままでは1回受けても10回受けても大きくは変わらないでしょう。

【筒井】
指摘された部分は、次の模擬面接までに必ず改善する。この意識を持って取り組むことが大切です。
2級職は職場事例問題の対策も重要

【筒井】
2級職では、職場事例問題への対策も必要です。ここはどのように準備しましたか?

【有海】
それに加えて模擬面接で、初見の事例問題を見てその場で回答する練習もしました。これが本当に良かったと思っています。
事例問題は面接の冒頭にあります。そこで詰まってしまうと、その後の面接にも響きかねません。だからこそ、事前に練習しておくことが重要です。
▼2級職の面接で出題される「事例問題」の対策については、下記の記事で詳しく解説しています。

【筒井】
短い時間で登場人物や状況を整理し、その場で回答する必要があります。少なくとも事前に、「どのような構造の問題なのか」を大まかに理解しておく必要があるでしょう。

【有海】
でも、大体の構図が分かっているのと全く知らない状態とでは、全然違います。
過去の問題を見ていくと、設定そのものは違っても、回答の組み立て方には一定のパターンが見えてきます。
その型をある程度身につけておけば、仮に本番で頭が真っ白になっても何かしら答えられる。そういう安心感にもつながりました。


【有海】
もちろん、100点満点の回答ではなかったと思います。ただ、答えに詰まることはありませんでした。
ある程度こちらから回答できれば、面接官も少し誘導するような質問をしてくださいましたね。その流れに乗りながら、会話を続けられたと思います。
最初から変な空気にならずに済んだのは、大きかったと感じます。
【筒井】
事例問題は面接の冒頭にあります。ここでつまずくと、その後も精神的に引きずる可能性がありますよね。
2級職を受験する方は、必ず事前に事例問題の対策をしておきましょう。
1位合格者の面接対策まとめ

【筒井】
まずは職務経歴書を細かく棚卸しし、頻出質問への回答や、「他には?」と聞かれた場合のエピソードまで準備する。
そして文章として回答を作るだけでなく、実際に声に出して話し言葉へ変えていく。
その後は模擬面接で実践し、録画も活用しながら、自分の表情・姿勢・話し方を客観的に確認する。
指摘された点は、次回の模擬面接までに必ず修正する。2級職であれば、さらに職場事例問題の練習も欠かせません。
面接対策は「回答を作る」だけで終わりではありません。「話す」「客観視する」「修正する」まで繰り返すことが重要です。

【有海】
でも事前準備をしっかりしておけば、緊張している中でも「自分には引き出しがある」という状態にはできます。
面接は、事前準備によって大きく差がつく試験です。ぜひ皆さんも、できることを一つずつ積み重ねて本番に備えてください。
なお、有海先生が1位合格をつかむまでの体験談は、下記の記事で詳しく紹介しています。

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